「ヒカルの碁」のほったゆみ先生の新作がなかなかおもしろい件
小学生の頃、よく通っていた図書館が
急に漫画を仕入れ始めた時期があった。
その時のラインナップは今でも憶えている。
そして「ヒカルの碁」である。
村の標識を描いたという縁もあったので、なんとなくわかったが、
あとの三作品は、たぶん、なんとなく文化的な漫画だったからだろう(?)
小学生が読むにはアダルトなシーンが多く、
そんなシーンをマジマジと見ているところを同級生に見られた日には、
たいへんなことになる・・・と、しばらく敬遠して、
「ヒカルの碁」から読み始めたのを憶えている。
(ちなみに、なんだかんだこの後に二作品とも読んでる。)
そんなこんなで読み始めたヒカルの碁であるが、
これがもう、どハマり。
その日は一日中図書館で読んでいた。
そんな思い出深い作品だけに、久しぶりに読みたいな~と、
文庫版や完全版の価格をチェックしようとインターネッツを彷徨っていたら・・・
「ヒカルの碁」の原作者だった
ほったゆみ先生の新作!?
しかも原作じゃなく、
本人が漫画描いてる!?
どうやら「となりのヤングジャンプ」というサイトで連載されている
Web漫画のようです。
著者近影のとこに書いてた似顔絵が懐かしい・・・
この漫画は、ほった先生と旦那さんが
「漫画を描く」ということの難しさについて考えるところから始まる。
ほった先生は、もっと多くの人に、難しいことは後にして、
とりあえず「漫画を描く」ということを楽しんでもらいたいと強く主張する。
そこで、ほった先生は、
「素人でもストーリーさえ提示されれば、
コマをわって漫画を描くということができるのではないか」
という試みの下、色んな人に「漫画を描く」ということを体験してもらい、
漫画とは何か、改めて考え直してみることにした。
と、そんな感じの漫画です。
バックナンバーがある程度無料で読めるので、
是非読んでいただきたい。
思わず、漫画を描いてみたくなること間違いなしだろう。
素人さんの投稿回もおもしろいが、
第5話の、ワンパンマンの原作のONE先生と、
作画の村田先生(アイシールドの作画の人でもある)の
描き比べの回なんかもなかなかおもしろかった。
そういえば、昔は自由に漫画のような落書きを描いていたなぁ・・・
そんなことを思い出しながら、読了し、不思議な満足感に包まれながら、
そもそも読もうとしていたのはヒカルの碁だったことを思い出した。
そんな一日であった。
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