ばななぼーと

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いつかの田舎のメリークリスマス

日本を代表するロックグループ「B’z」の代表曲の一つに『いつかのメリークリスマス』という曲があります。

 

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1992年発売の『FRIENDS』というアルバムに収録された曲で、この時期になるとよく方々で流れているのでリアルタイム世代じゃなくても聴いたことがある方は多いのではないかと思います。

 

僕も小学生の頃、友人に借りてよく聴いていたのですが、当時、とても疑問に思ったことがありました。

 

それはズバリ、歌詞です。

 

この曲はクリスマス当日の恋人たちの切ない1日の様子を綴った曲なのですが、1番の歌詞に「僕は走り 閉店間際 君の欲しがった椅子を買った 荷物抱え 電車の中 一人で幸せだった」というフレーズがあります。

 

秋田県の田舎に住んでいた少年の僕はこの短いフレーズの中にいくつも疑問を覚えていました。

 

まず、「僕は走り」という部分。クリスマスの時期、秋田では当然のごとく雪が積もっています。そんなわけで基本的に皆、車で移動しているのですが、もし走ってどこかに行こうものならかなり足がつらいことになります。

 

次に「椅子を買った」という部分。僕が住んでいた秋田の田舎で椅子を買える場所、それはすなわちイオンかホームセンターでした。どちらも郊外の国道に沿いにあり、走っていくのは間違いなくしんどいはずです。

 

更には「荷物抱え電車の中」。前述したとおり、イオンやホームセンターは郊外にあり、車でなければ行けない確率が高いです。雪も降る中、イオンに行って、駅に行ってとなると、いったい何分かかることかわからないですが、それでも一応電車には乗れているようなので頑張ったんだなと。(ちなみに僕の地元の終電は20時台です)

 

そんなわけで、まぁ、田舎に住んでいたから都会のクリスマスにピンと来ていなかったんだろうなと笑い話にしてきたのですが、よくよく考えてみると、都会で暮らしてた頃も椅子を持って電車に乗っている人というのは見たことが無いなと最近気づきました。そもそも、椅子を持って改札って通れるんでしょうかね。

 

ちなみにこれは余談ですが、僕は昔、大学進学のために上京してきた頃に「物干し竿」が無く、洗濯物を干すことが出来ずにいたことがありました。

 

田舎であればそれこそ、イオンかホームセンターで物干し竿を買うことが出来たのですが、当時、僕は西池袋にほど近い椎名町に住んでおり、イオンもホームセンターも近くにありませんでした。

 

都会ではどこで物干し竿が買えるのだろうか。少しばかり考えてみると「そういえば、池袋サンシャインシティ東急ハンズという何でも売ってそうな場所があったな」と思いつきました。

 

そんなわけで僕はあまり深く考えず自転車で池袋を西口から東口に跨ぎ、東急ハンズで物干し竿を購入しました。しかし、いざ、買ってから「これ、どうやって持って帰るんだ・・・」と冷静になった自分がいました。

 

どうやっても何も、物干し竿を持って自転車に乗るしかないわけなので、現代のチャリオットと化した僕は物干し竿を片手に池袋を駆け抜けたのですが、あの時の何とも言えない感情を思い出しながら、クリスマスに椅子を持って電車に乗る人もそんな気持ちだったのだろうかとも思ったりしました。

 

以上、本当に思いつきの日記です。

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 非常に雑ないらすとやコラ