石ノ森章太郎先生のお墓参りに行ってきました。
2つ前の記事にも書いたように、春から京都で働くことになったヤジベエ氏。
京都という土地自体は、おもしろいことがたくさんありそうなのですが、
まったく知人もおらず、長いこと東日本で暮らしてきた人間なので、
心配が尽きない今日この頃です。
しかし、ウジウジしていてもしょうがないので、
腹をくくり、社会人としてやっていこうと思います。
(働くこと自体はそれなりに楽しみではある。)
それにしても、気づけば引っ越すまでもう2週間ほどしかない。
東京でやり残したことは無いかと考えてみると、
何か色々あるようなないような・・・
とりあえず、思いついたのは・・・
近所にあるのに見に行ったことが無い
石ノ森章太郎先生のお墓を見に行く
ことでした。
「まんが道」大好き人間なので、気になってはいたのですが、
なにせ、お墓なもんですから、
勝手に見に行っていいものなのだろうかとためらっていました。
しかし、先日、トキワ荘休憩所に行った際に、
案内員の方に聴いてみたところ、
「ふつうにファンの方が結構出入りしているから大丈夫だよ~」
とのことだったので、思い切って行ってみることにしました。
(トキワ荘休憩所については以下の記事を参照してください。)
数年前までは残念スポットだった「トキワ荘跡地」近辺のイマ - ばななぼーと
石ノ森先生のお墓があるのは、要町駅(有楽町線・副都心線)すぐ側の祥雲寺。
池袋駅から歩いていくことも可能です。
この日もお葬式が行われるようだったので、
なかなか入ることにためらいを覚えましたが、
朝イチでまだ人も来ていなかったので行ってみることに。
思った以上に広い墓地。
僕は東北の田舎の出身なので、お墓というと、
だいたい各々の家の裏にあるもんだと思っていたので、
こんな風にお墓が集中しているのは不思議な光景に思えてしまいました。
それでも、以前見に行った雑司ケ谷霊園よりは小さかったので、
なんとか見つけることが出来ました。
石ノ森先生のお墓は霊園の一番奥にありました。
キャラクターの絵が見え、すぐに気づくことが出来ました。
石ノ森先生の自画像とキャラクター。
そして「森羅萬象」という文字。
これは、有名な「萬画宣言」から来ているのでしょう。
「萬画宣言」とは、漫画は「面白い、おかしい」だけではない
多数の表現が可能になったとして、
漫画の新しい呼び名「萬画」を提唱した宣言です。
石ノ森先生は1989年にこの宣言を発表してからは、
自らの職業を「漫画家」ではなく「萬画家」と称していました。
見えづらいですが、戒名は「石森院漫徳章現居士」。
ちゃんと手を合わせて拝んできました。
しかし、何故ここ要町にお墓があるんでしょうかね?
このお墓の存在を知るまでは、てっきり、出生地である
宮城県登米市や、名前の由来である石巻市にあるものだと思い込んでいました。
トキワ荘の近くということも考えられますが、
やはり、遺族の方々が訪れやすいようにということなんですかね?
だれかご存知の方がおりましたら、
教えていただけると幸いです。
と、まぁ、そんなわけで、無事参拝することが出来ました。
他に東京でやり残したことは無いかなぁと考えつつ帰りましたが、
何かしらやり残したことがあった方がまた来る口実になるだろうと思い、
無理しない程度に色々やっていこうと思いました。