キングコング・ジャイガー・マッドメン ~想像の中の南国~
先週の日曜のことになりますが、以前、「ガンヘッド」を見に行った
京都みなみ会館に、「キングコング対ゴジラ」と「ガメラ対ジャイガー」の
二本立てを見に行ってきました。
僕は平成生まれなので、昭和特撮を見ても、
その時代の雰囲気そのものを懐かしむことはできないけれども、
子供の頃に熱心に読んでいたコロタン文庫や怪獣百科の記憶がよみがえり、
やっぱり、「あぁ、懐かしいなぁ」と思ってしまいました。
実は僕、子供の頃一番恐かった東宝怪獣はキングコングだったりします。
この映画のキングコングはそうでもないのですが、
なんか妙に表情が豊かで気持ち悪かったのを覚えています。
ウルトラQのゴローなんかもそうです。
(↑キングコングの逆襲より)
今回の二本立てのテーマは「怪獣は南国からやってくる」というもので、
キングコングもジャイガーも南国からやってきた怪獣だったのですが、
62年と70年の映画ということもあって、おそらくスタッフが現地に行くことも無く、
頭の中で考えた「想像の中の南国」を描いたのでしょうけど、
その描写がなかなかいい味出していました。
現実に忠実かどうかということよりも、そのイメージの強さというのは
特撮映画において大きな魅力を醸しだす重要な要素になるような気がします。
そんなことを考えながら、昨日、仕事帰りに書店に寄ったのですが、
諸星大二郎先生の名作漫画『マッドメン』のムックが出ていたので
思わず購入してしまいました。
これを読んで知ったのですが、
諸星先生も『マッドメン』を想像だけで描きあげたらしいです。
だからなんだってわけなんですが、
魅力のあるフィクションを作るうえで本当に大切なのは
イメージを膨らませることなんだろうなぁとか、
あたりまえのような、よくわからないことを
考えているうちに、ブログの更新をさぼってしまい、
こんな感じで思考を書き散らしてしまったわけです。
とりあえず、僕も南国らしい南国には行ったことが無いので、
想像の中の沖縄あたりをイメージする練習をしていきたいと思います。
そんな今日この頃です。