ばななぼーと

レンタル&中古VHSとネットラジオを愛するゆとり社会人のブログ

僕と『悪魔のいけにえ』

 新型コロナウイルスの感染拡大により、外出もままならない今日この頃ですが、こんな時だからこそ、家で映画を観ましょう。それが今、一番手軽にできる社会貢献ではないでしょうか。


 そんなわけで、その一助に少しでもなればと思い、ブログを更新してみました。タイトルにもある通り、今回は『悪魔のいけにえ』という映画について書いてみたいと思います。


 もはや、ホラー映画のマスターピースとも呼ぶべき作品なので、僕がおススメするまでもなく、映画好きな人ならだいたい見ている映画だと思います。しかし、名作は何回見てもおもしろいから名作だと思いますし、いつ、どこで、どんな時に、どうやって見たかによって見え方も異なってくるかと思いますので、あえて今、怯むことなく勧めてみたいと思います。


 そして、ここではあえて作品のあらすじを紹介するのではなく、僕と『悪魔のいけにえ』についての思い出を書き綴ってみたいと思います。1974年アメリカ公開、翌75年に日本公開の映画なので、1990年生まれの僕にとってはバリバリ生まれる前の映画ですが、どのようにしてこの映画に出会ったのか思い出してみたいと思います。


話は遡ること13年前の2007年。

 

 当時、僕は秋田県のド田舎で高校2年生をやっていました。

 

 その頃、秋田県内を騒がせていた一大ニュースといえば「ヤマサコーポレーションの経営破綻」でした。

 

 ヤマサコーポレーションは秋田県内で百貨店「ジョイフルシティ(JC)」と複合型書店「カルチャーステーションヤマサ」を経営していた会社でした。

 

 本社が県南部の大曲市にあったこともあり、僕はどちらのお店も馴染みが深く、ずっとその恩恵に授かってきただけにこのニュースは大きな衝撃を受けました。


 特に「カルチャーステーションヤマサ」こと”ヤマサ”は本、漫画、ゲーム、レンタルビデオ、プラモデルを取り揃え、田舎の高校生にとってはまさに「カルチャー」の「ステーション」であり、多くのことを学ばせてくれる場でした。そんなわけで、とてもお世話になってきたので、どうにかその最後を看取ってやりたいという気持ちがありました。


 時を同じくしてその頃、僕が熱心に聴いていたネットラジオBS@もてもてラジ袋」の中で「悪魔のいけにえ」の話をしていました。厳密には、悪魔のいけにえというよりも、そのリメイク前日譚であるところの「テキサスチェーンソービギニング」という映画と、「テキサスチェーンキラービギニング」というパチモン映画についての話でした。


 当時、僕はまだ映画に詳しくなかったので「へぇ~、そういう映画があるのかぁ~」と聞いていたのですが、その話を聴いてから、映画雑誌やムックを読んでいると、しきりにこの『悪魔のいけにえ』という単語が目に付くようになり、気になり始めたのでした。


 ちなみに、何故、この時期に『悪魔のいけにえ』の話が方々で出ていたのかというと、長らく廃盤だった初代『悪魔のいけにえ』のDVDがついに再販されるということで話題になっていたからでした。


さて、話はヤマサに戻るのですが、

 

 僕の通っていた高校から自転車で30分ほど行ったところにあった最寄りのヤマサも閉店が決まり、閉店セールを始めていました。

 

 閉店セールの一環として、廃止になるポイントカードのポイントを額面の2倍だか3倍で使えるというかなり気前のいいセールをやっていました。長年通っていた店だったので僕もそこそこポイントが溜まっており、ここはいっちょ、漫画の1冊や2冊ではなく、記念になるようなDVDをひとつ買ってみようと決めました。


 そんなわけで友人数人と最終営業週のヤマサに行ったのですが、最後ということもあり在庫も少なくなっており、そもそも選択肢がそんなに無くなっていました。

 

 勢い勇んで来たものの買うものが無い!しかし、ここで何も買わずに帰るのは悔しかったので、何か、何か無いか!と探しているとそこに見覚えのあるタイトルが…。

 

悪魔のいけにえ コレクターズボックス』

 

 おお、これ、知ってるやつ!しかも名作と聴いているし、記念に買うにはちょうどいい!そんなわけで購入し、一時間自転車を漕いで家に帰りました。


家に帰って早速開封してみると・・・

 

 なんとディスクが3枚!さすがコレクターズボックス。本編とディレクターズカット版、TV放映吹替版となっておりました。


 夜中に居間のノートパソコンを持ち出し、ディスクを挿入。


 すると、突如、キィィンという謎の音と共に画面に映し出される「わからないけれどもたぶん腐敗した人体っぽい何か」。そして、場面が変わり、映し出されるのは干からびたアルマジロ


 そんなわけで冒頭から何が起きているのかわからないものの、不思議な魅力にひかれ、気が付くと見終わっていました。


 『悪魔のいけにえ』はグロテスクな恐怖だけでなく、どこまでも逃げ続けなければならない焦りと、どうしてこんな目に会わなければならないのかわからない、そんな不条理さがどんどん加速していく映画でした。

 

 そして、映像にしても音楽にしても、どこを切り取っても過不足無く、その当時でも、なんなら今でも、全く「古臭い」感じがしない洗練された映画でした。


 何よりも僕は、「田舎のよくわからないヤバい人」というのを子どもの頃から時折見掛けていたので、どこか遠くで起きていることではない気がしていました 苦笑。


 僕が住むド田舎には昔の映画が上映される名画座などあるはずもなく、仲の良い友人はいても、映画の話が出来るような人はいませんでした。

 

 そんなわけで、あの時、あの場所で『悪魔のいけにえ』に出会うことが出来たのは色んな偶然が重なった結果だと思います。


 僕の拙い文章力ではその魅力を伝えきれないので、どうにも卑怯な書き方になってしまいましたが、とにかく、見て欲しい一本です。

 

 ちなみに、ハマりにハマった僕はガラケーの録音機能を駆使して、作中で流れる例の「キィィイン」というノイズ音を録音し、メールの着信音にしていました。そんな高校生らしい思い出も書いていて思い出しました。


 その時に購入したDVDボックスは実家を離れた今も手元にあり、僕と共に長い年月を過ごしてきました。帯も切れ、クタクタになってしまいましたが、付属のブックレットに書かれたトビー・フーパー監督の年表や「テキサスあるある辞典」は隅々まで精読し、僕の映画鑑賞の一つの指針となりました。


 そんな僕と『悪魔のいけにえ』の話でした。

 

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悪魔のいけにえ 公開40周年記念版(字幕版)

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  • 発売日: 2015/11/04
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悪魔のいけにえ 公開40周年記念版(吹替版)

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