ばななぼーと

レンタル&中古VHSとネットラジオを愛するゆとり社会人のブログ

最終日の宇高連絡船と久々の高松めぐり

 冬の18きっぷシーズンが始まったので、久しぶりに香川に行こうかなと考えていると、岡山と香川をつなぐフェリー航路「宇高連絡船」が2019年12月15日を以て運行終了とのニュースが入ってきました。

www.sanyonews.jp

 

 せっかくなので最後に高松から宇野までのフェリーに乗ってみようと思い立ち、12月15日に狙いを定めていくことにしました。


 福山から高松までは普通列車で乗換1回・合計およそ2時間。これぐらいの距離は帰省の度に秋田県の僻地に帰っている僕のような長距離移動の達人にとってはもはや余裕の域です。

 

 瀬戸大橋線の素晴らしい景色を眺めつつ、昼飯はどうしようかなと考えたりしていました。このブログでも以前紹介した宮脇書店総本店に久しぶりに行こうと思っていたので、近くの「たも屋」でうどんでも食べようかな~と思い付き、ツイート。

 


 その数分後にそれを見たヨメさんからLINEが。

 

「たも屋、2日前に火事になってたよ。」

 

!?!?!?!?

 

 調べてみると、本当に火事になっていたようでビックリしました。

 

www.ksb.co.jp

 

 呆気に取られているうちに電車は高松駅に着いてしまい、「さて、どうしたものか…」となりました。とりあえずレンタサイクルは借りようと思っていたので駅前の市営駐輪場に行き、1日100円でレンタルしました。(めちゃくちゃ安い)

 


 とりあえず、おなかはすいたので腹ごしらえ。ここはあえてうどん県に来ておきながらラーメンを食べるというぜいたくをしてやろうと思い、高松三越裏の「木蘭(ムーラン)」へ行きました。訪れるのは2回目でしたが、店構えも味もやはり良かったです。

 

 

 食後にのんびりと自転車を漕ぎながら朝日町の港の方へ。

 

 

 やはりたも屋は焼けていました。再開を祈るばかりです。

 

 そんなわけで久々に宮脇書店総本店へ。3階のアウトレット本コーナーはやはりイイ。買った本についてはツイートを参照。

 


 宮脇書店総本店を後にすると、今度は高松刑務所近くの古書店「讃州堂書店」へ。

 

 

 以前は近くに住んでいたのですが、実は初めてやってきました。自分が古本屋さんに求めている要素を全て押さえてくれている理想的なお店だったので、もっと早くに来ていればよかったなぁと思いました。UFO目撃談を求める店主さんとレジ横で眠る黒猫もよし。

 

 

 伝説のタウン誌『タウン情報かがわ』の1980年代のバックナンバーを3冊購入。今年の瀬戸内国際芸術祭の時にDOMMUNE SETOUCHIで香川のライブシーンを振り返る回があったのですが、ちょうどその時に聴いた話が詰め込まれている頃のものだったので読みごたえがありました。

 


 そんなわけで、あとはサンリンシャ、ルヌガンガ、YOMSとよく行っていたお店に立ち寄り、「あぁ、高松はやはりいいなぁ」としみじみ噛みしめてきました。そんなこんなで夕方になり、フェリー乗り場に向かいました。

 

 


 この日は高松からはあと2便あったのですが、最後の便は冷やかしで乗るにはあまりにも忍びないのでその1本前の17:00便に乗りました。しかし、想像を超える長蛇の列が出来ており、これはもしかすると乗れないってこともあるのではないかと思いましたが、とりあえず滑り込むことが出来ました。

 

 

  

 

 

 思っていたよりも、寂しいお別れという感じはなく、むしろ、これまでの感謝や思い出を語る人々で終始、暖かいムードに包まれていました。うどん屋も大繁盛で、夕日に包まれる甲板の上で、皆がうどんをすすっているのが何とも言えないエモさを醸し出していました。

 

 そんな師走の休日。