ばななぼーと

レンタル&中古VHSとネットラジオを愛するゆとり社会人のブログ

民放が3局しか無い田舎でWOWOWを見て育った話

秋田県の実家に住んでた頃、フジ、テレ朝、日テレの系列はTVで見ることが出来たのですが、テレ東やTBS系列は映りませんでした。

 

秋田県には民放が3局しか無かったのです。

 

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秋田県は日本で6番目に大きい。しかし、民放は3局しか映らない。

極稀に買い付けに成功した作品は放送され、見ることが出来たのですが、基本的には土日の昼や平日深夜の不思議な時間に放送されており、後に上京するまで『世界ふしぎ発見!』が本当は夜に放送されていたことを知りました。

 

(秋田では土曜の昼でした。というか、よく聞いてみると毎回冒頭のあいさつで草野仁が「こんばんは」って言っていたんですね。全く気づきませんでした。)

 

 

元々見れないのであれば、別にそこまで困らないだろうと思うかもしれませんが、子どもの頃、漫画雑誌に掲載されているアニメ放送情報の「テレビ東京系列で絶賛放送中!」というフレーズにはいつも唇を噛みしめていました。

 

見る自由すらないという悔しさ、皆さんはわかるでしょうか。

 

小学生の僕の目の前を通り過ぎていった『シャーマンキング』、『モンスターファーム』、『真・女神転生デビチル』・・・

 

「もしかすると、都会っ子は見れるのに見ていないのだろうか。」と、そんな贅沢に悔しさを覚えながら、ボンボンやジャンプをめくっていました。

 

アニメだけじゃなく、ドラマなんかもテレ東やTBS系列を見てるやつがイケてるという風潮がありました。

遠方の親戚に録画してもらった『ビューティフルライフ』のビデオを持っている友人がかなり大人に見えたことを今でも覚えています。

 

そんな田舎で暮らしていたので、「レンタルビデオ屋」というものはやはり何でも見れる夢のようなシステムでした。

 

しかし、これはあくまで中学生になり学生証を手にしたおかげで、会員証を作れるようになってから解放された自由で、それまでは親の管理下で制限されながら借りていました。

 

ですが、そんな僕でも満たされない情熱と欲求を向けることが出来る矛先が一つだけありました。

 

それは

 

WOWOW

 

何故か我が家は90年代初頭のBS放送黎明期から家にアンテナがあり、父親がWOWOWを契約していました。

 

たまに雪寄せを怠ると、アンテナに雪が積もり、全く見れなくなることがあったのもいい思い出です。

 

当時のWOWOWはけっこう攻めていて、昭和特撮や、海外のホラー映画なんかもよくやっていました。

 

『巨大アメーバの惑星』や『恐怖のワニ人間』などもたしかこの頃に見ていて、当時、クラスの友人に「こんただ映画がやってらった!」と

力説したことを覚えています。

(『吸血怪獣ヒルゴンの逆襲』もやっていたような、 いなかったような・・・。うろ覚えの記憶です。)

 

あと、ディズニー作品もよくやっていました。

日本では一般的に映画の方が有名ですが、WOWOWでは1940~1960年代以降のショートアニメをよく放送しており、これがまた子供が見るのにはちょうどいい尺でした。今見てもおもしろいです。

 

そして、特に刺激が強かったのはWOWOWのオリジナルアニメ枠。

 

僕は未だに『機動戦士ガンダム』を通して見たことが無いのですが、『ブレンパワード』や『キングゲイナー』はリアルタイムで全話見ているというかなり偏った富野遍歴があります。

 

けっこうR15な作品が多く『おねがいティーチャー』、『SHUFFLE!』なんかは親や兄弟に隠れてこっそり夜中に起きて見ていました。

 

あと、伝説のシュールギャグアニメ『OH!スーパーミルクチャン』にも「これは何を見せられているんだろう…」という衝撃を受けていました。

 

海外のブラックなジョークが多いアニメもよく見ていて『シンプソンズ』や『サウスパーク』も元ネタがあまり理解できていないものの、

なんだかんだ楽しんで見ていました。

 

そんなWOWOWの思い出。

 

着地点が見えない文章になってきたので今日はこの辺で終わります。

 

あ、そういえばロックを聴くようになったきっかけも

WOWOWで見たイーグルスのライブだったなぁ。