ばななぼーと

レンタル&中古VHSとネットラジオを愛するゆとり社会人のブログ

寿司の自由について

つい最近、ようやく寿司を自由に食べられるようになった気がしていたのですが、どうやらそれは思い違いで、まだまだだったようです。

 

ここでいう「寿司を自由に」というのは金銭的な自由ということよりも、「好きな寿司ネタを自由に食べる」ということです。

 

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もちろん、自分でお金を払うことである程度、自由に食べられるようになったということもありますが、たとえ、自分でお金を払っていても、どこか自分の中でルールに縛られて食べていたような気がしました。

 

というのも、僕はわりと自由奔放に育てられてきた人間で、親に怒られたり、何かを強制されたりという記憶がほとんどないのですが、寿司については親の機嫌をうかがって食べていたような気がします。

 

まず、

 

寿司屋で寿司以外を食べてはいけない

 

というのが基本ルールでした。

 

回転寿司に行くと、子どもが喜びそうなメロンやプリンなんかが流れてくることがあるかと思いますが、絶対に取ってはいけませんでした。

 

まぁ、それは何となく「ご飯を食べに来ているのにお菓子を食べるな。」という教えだったんだと思います。

 

しかし、それに加えて制限されていたのが

 

①「肉寿司」
②「マヨ寿司」
③「フライドポテトなどのサイドメニュー」。

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カルビ寿司やハンバーグ寿司、ローストビーフ寿司など、最近では肉寿司のバリエーションも増えてきている。

 

「食べてはいけない」と言われるというよりも、親が「せっかく寿司を食べに連れてきているのんだから…」という顔を見せるので、上記のような寿司は「邪道」という思考が働くようになり、空気を読んで食べなくなりました。

 

そんな制限があったのですが、親元を離れ、今年でちょうど10年。

 

自分の金で寿司を食べる機会も増え、気が付くと、28歳になった僕は誰の顔も気にすることもなく、堂々とくら寿司でラーメンを頼める人間になりました。

 

「僕はもう自由だ。寿司に関しては。」

 

つい最近までそう思っていたのですが、僕がいつも聞いているネットラジオBS@もてもてラジ袋」の最新放送で提起された問題によって、僕はまだ寿司に対して自由になれていないということに気づかされました。

 

それは、「野菜寿司」というジャンル。

 

moteradi.com

 

詳しくは↑の放送を聞いていただけたらと思うのですが、「かっぱ巻き」や「かんぴょう巻き」、「しんこ巻き」などの野菜素材の寿司の美味さを過小評価しすぎていないかということです。

 

もちろん、食べている人は食べているとは思うんですが、僕にとってこの主張は目から鱗でした。

 

というか、よくよく考えてみると、子どもの頃は食べていたはずなのに、気づいたら食べなくなっていたように思います。

 

なんなら、思い返してみると子どもの頃一番好きだった寿司ネタは「納豆巻き」だったような気がします。それなのに、食べなくなったのは何故か。

 

それはやはり、心のどこかで「せっかくなら…」という思考が無意識に沁みついてるのではないかと思いました。

 

かっぱ巻き」にしても、「かんぴょう巻き」にしても、基本的に最安メニューであり、そういったメニューは「せっかくなら…」という思考の中では外されがちだったように思います。

 

しかし、よくよく考えてみると、漬物や納豆と米の相性というものはめちゃくちゃイイ訳で、魚貝には無い味わいがあるのではないでしょうか。

 

もちろん、トロやエビ、イカやホタテにもそれぞれの美味しさがあると思うのですが、それと同じ次元に、かんぴょう巻きやかっぱ巻きの美味しさも存在しているという事実を忘れていたように思います。

 

そんなわけで、久々に野菜系の寿司が食べてみたい、そして、今度こそ寿司の自由を獲得したい。

 

とりあえず、かっぱ巻きやかんぴょう巻きと真剣に向き合ってみたいと思うのですが、秋田県が誇る名物、「茄子の花寿司」というラスボスが待ち構えていることをすっかり忘れていました。あれはまだ無理かなぁ…

 

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花寿司