アナニー事故研究まとめ ~CiNiiで閲覧できる医学会誌を手がかりに~
過去二つの記事が異常な人気を見せており、
戸惑いを隠せない今日この頃です。
「CiNii(サイニー)」で読める「アナニー事故」!? 論文サーチエンジンを無駄に活用!!! - ばななぼーと
再び「CiNii(サイニー)」で見つけたチン論文!思春期男子と異物挿入について - ばななぼーと
このままでは、このブログはサイニーオナニーブログと成りかねない。
そう危惧し始めているのですが、
ここまでウケた記事は初めてだったので、
ここに完結篇を記しておこうと思います。
さて、はてな公式にも紹介されたこともあり、
読んでいただいた皆様から様々なコメントを頂くことが出来ました。
そのなかの一つに、非常に興味深いコメントが・・・
わりと多い。
「直腸異物」「膀胱異物」で検索。
??????????!?!?!!!!!
さっそく、「CiNii」で検索。
検索結果:59件
・・・確かに増えた。
しかし、内、CiNiiからアクセスできるのが43件あるものの、
大半は「医中誌web」というNPO医学中央雑誌刊行会のサービスに登録しなければ
見られないものでした。
その結果、無課金で見ることが出来た事例は6つ。
しかし、せっかくなのでこのCiNiiを用いた
アナニー事故研究の完結編として、
その6つを紹介させていただきたいと思います。
【1】
51歳男性
自慰行為中、
ヨーグルトのガラス瓶を肛門に挿入。
「気動式骨手術器械で摘出し得た直腸内異物の1例」
『日本腹部救急医学会雑誌 33(1)』
95-98、2013
http://ci.nii.ac.jp/naid/130004509121
石膏のやつの後に見ると、
ヨーグルトの瓶は全然大丈夫な気がしてしまう不思議・・・
【2】
59歳男性
ゴム製の棒を自ら肛門より挿入し抜去不可
65歳男性
化粧水の容器を自ら肛門より挿入し抜去不可
43歳男性
コルク製のボールを自ら肛門より挿入し抜去不可
「経肛門的直腸異物の3例」
『日本大腸肛門病学会雑誌 63(3)』
163-168、2010
http://ci.nii.ac.jp/naid/10026313977
3例まとめての掲載。
こうして見ると、高齢男性が意外と多いことに気づかされます。
【3】
59歳男性
過去に、直腸異物に対し経肛門的摘出術1度、
開腹摘出術2度を受けた既往がある。
今回、経肛門的にボールなどを挿入し
自力にて排出困難となり他院を受診したが、
経肛門的に摘出困難なため当院を紹介された。
「経肛門的異物挿入によりS状結腸穿孔をきたした1例」
『日本臨床外科学会雑誌 70(11)』、
3375-3379、2009
http://ci.nii.ac.jp/naid/130004517170
アナニー事故で何度も運ばれている人もいるんですね・・・
【4】
61歳男性
入浴中に胴部で切断したPETボトルの上に尻餅をつき
異物が肛門から挿入された。
PETボトルによる直腸異物の報告はこれが初めてである。
「直腸異物(PETボトル)に対する経肛門的摘出術の工夫」
『日本大腸肛門病学会雑誌 61(6)』
339-341、2008
http://ci.nii.ac.jp/naid/10021941731
うーん。
故意かどうか、疑わしいところですね。
【5】
1991年3月から1999年9月までに経肛門的直腸異物
の診断にて異物除去を受けた症例は7例あった。
年齢は21歳から66歳で全例男性であり、
5例は性的刺激が目的であった。
1例は長さ14cm、太さ4cmの清涼飲料水の瓶であった。
「直腸異物の2例」
『杏林医学会雑誌 31(1)』
90-91、2000
http://ci.nii.ac.jp/naid/110007375857
長さ14cmってことはミニペットボトルでしょうか・・・
【6】
25歳男性。
自慰行為にてウイスキーのミニボトルを経肛門的に挿入
36歳男性
自慰行為にてシャンプー瓶を経肛門的に挿入
「経肛門的直腸異物の2例」
『昭和医学会雑誌 47(4)』
601-604、1987
http://ci.nii.ac.jp/naid/130001827714
やはり多いのは瓶とかのようです。
以上、いかがだったでしょうか。
なんかもう、一生分の「経肛門的異物挿入」という単語を書いたような気がします。
もはや、完全に方向性を失ったこのブログですが、
僕はアナニーの専門家でもなんでもない、
ということだけは言っておかなければなりません。
どうしてこうなったのか。
しかし、サイニーで変わった論文を見つけるのはやはりおもしろいので、
今後も何か見つけたら記事を書いてみたいと思います。
・・・と、ここまで記事を書いたところで知ったのですが、
どうやら海外に同様の研究に取り組んだ人物がいるようです。
しかも、その研究によって1995年のイグ・ノーベル賞を受賞しているとのこと!
論文を書いたのはDavid B. BuschとJames R. Starling。
タイトルは「Rectal Foreign Bodies(直腸異物)」で、
以下のサイトから読めるようです。
軽く読んでみたのですが、異物の一つに
「 Frozen pig's tail(凍った豚の尻尾)」というのがありました。
うーーーーむ。ますます未知の世界。