たまごっちでもデジモンでもない「ヨーカイザー」を買ってもらえなかった思い出
今の10代の人はあまりピンとこないかもしれないですが、
1990年代後半、キーホルダー型の携帯液晶ゲームが流行っていました。
96年に発売した「たまごっち」は爆発的にヒットし、
全国のおもちゃ屋でたまごっちが売り切れる現象が巻き起こりました。
それは、僕が幼少期を過ごした秋田県の田舎でも同様で、
村人たちが隣町のハローマックとバンバン(こっちは全国チェーンなのか不明)に
通いつめ、入荷を心待ちにしていたことを今でも覚えています。
そして、翌97年、今度は「デジタルモンスター」
通称「デジモン」が発売されました。
これはその少し前に流行っていた「ポケットモンスター」と「たまごっち」の
ヒット要素をうまいこと組み合わせ、
「携帯して」、「育てて」、「進化させて」、「戦わせることが出来る」という点が
少年の心をくすぐり、たまごっちよりは層が限られたものの、
大きなヒットとなりました。
携帯ゲーム機のヒット受けて作られたアニメも大ヒットし、
「デジモン」は今日まで続く確固たる地位を確立しました。
しかし、この「デジモン」発売の翌年に、
もうひとつ携帯液晶ゲームが発売されたことを僕は憶えています。
それは
「ヨーカイザー」
今となっては、このゲームをどれほどの人が憶えているのかは
定かではありませんが、当時、コロコロコミックで
大きく取り上げられていたのを目にし、
「これ…欲しい!」と思ったことをハッキリと憶えています。
しかし、たまごっちやデジモンと違って、
今は跡形も残っていない「ヨーカイザー」。
そう・・・
ヨーカイザーは流行らなかったのです!
しかし、それなりにアニメとアニメの間にCMも結構流れていました。
「よ~かいだらけだヨ~カイザ~~~」という歌を今でも憶えています。
周りの友人でも何名か持っている人はいたので、
全く流行らなかったわけではありませんでした。
むしろ、当時小学2年生の僕はそのデザインにほれ込んで、
コロコロの広告記事を読んでは夢を膨らませていました。
しかし、僕がたまごっちもデジモンも買って1年で飽きて
ほっぽらかしていたことを両親はよく知っていて、
「似たようなの持ってたでしょ!」と言われ、
結局、買ってはもらえませんでした…
しかし、今にして思うと、
歩いて妖怪を集めるという発想は
IngressやポケモンGo!に少なからずとも通じるものが
あったのではないかと思います。
また、その後の妖怪ウォッチのヒットを考えると、
デザイン戦略としては悪くなかったのではないでしょうか。
時代に先行しすぎた(?)ヨーカイザー。
買ってもらえなかったおもちゃというのはいくつかありますが、
僕にとって真っ先に浮かぶ一品でした。
今年(2017年)、初代たまごっちとデジモンが共に復刻されるのことです。
しかし、ヨーカイザーのこともたまには思い出してください・・・
【おまけ】
コロコロでやっていたヨーカイザーの漫画。
しかもめっちゃプレミアついてる不思議。