ばななぼーと

レンタル&中古VHSとネットラジオを愛するゆとり社会人のブログ

京都市南部のレンタルビデオ屋事情調査に行ってきた!「ビデオワン観月橋店&上鳥羽店」

ノートパソコンが壊れていたので、なかなか更新できずにおりました。
というわけで、ご無沙汰しております。

趣味の「ビデオ屋巡り」も続けておりまして、
更新できずにいる間、いくつか行ったところもあったので、
今回は少しまとめて書いてみたいと思います。

  

さて、今年に入ってその存在を知った
未だにVHSの取り扱いがあるレンタルビデオチェーン
「ビデオワン」ですが、円町店と高野店の2つについては
このブログで取り上げてきました。

yazibee.hatenablog.com

yazibee.hatenablog.com

 

新潟にあるアルゴという会社が本社のようですが、
京都にはこの「ビデオワン」が5か所あり、
まだ行けていなかった3か所を制覇したいと思い、
とりあえず京都市南部にある2店舗、
観月橋店、上鳥羽店の2か所を訪ねてきました。

 

~まずは観月橋店編~

 

観月橋店はJR桃山駅が最寄りになります。
観光で来る人は近鉄や京阪の駅でこの辺にやってきますが、
このJRの駅はどちらかというと近くにあるURの桃山団地を中心とした
住宅街向けの駅になります。

円町店も近くに団地があるので、もしかすると、
それを意識して建てたのかもしれません。

歩くこと数分、観月橋店が見えてきました。

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ここの店舗は1階が駐車場で2、3階が店舗になっていますが、
どうやら、最近改装されたようで、
3階の中古アダルトDVDコーナーに直接行けるという仕組みになっていました。

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ですが、まぁ、とりあえずは2階から正面突破していくことにしました。

 

まず、結論から言うと、
VHSは少ないです!

 

無いわけではありませんが、
これまでの店舗に比べると、
だいぶ廃棄されてしまったのではないかなと思います。

 

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ただ、DVDの在庫もかなり豊富で、これまで見てきた
ビデオワンのなかでも、DVDの品ぞろえは1番かもしれません。

DVDの品ぞろえで見れば、ここが一番いいかもしれません。


特にホラーが充実しています。

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「ガバリン」シリーズがなぜか2作目だけないのが気になります…

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ブレインデッドもあります。

 

続いてドラマや特撮。

こちらはぼちぼちVHSがありました。

 

昔のNHK少年ドラマシリーズが充実しているのが印象的でした。

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あとはコメットさんも2種類ありました。

 

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特撮のVHSはチラホラ残っていて、
なかでも珍しかったのは「マイティレディのすべて」という一本。

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なんとなく、こういうコスチュームヒロインもの

という世界があるのは知っていましたが、
どうやらその元祖といわれるものらしく、

大映から出されたもののようでした。

 

あとは、コンドールマン、豹の眼なんかもありました。

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そんなかんじの観月橋店でした。

建物自体も古くからあるようで、

やはり、団地住まいの方々向けで且つ、

郊外の広い土地を活かした店舗になっていました。

 

ただ、なんとなく品ぞろえのチョイスもいい感じだったので、

VHSがあった頃はもっと僕好みだったんじゃないかなぁと想像しました。

 

ビデオワン観月橋

 

 

~続いて上鳥羽店~

 

せっかくなので、観月橋店を見た足で上鳥羽店へ。

 

観月橋店から近鉄の駅まで歩き、上鳥羽口駅へ。

歩くこと数分…

 

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遠くに店舗が見えてきました。

 

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いままで見てきた店舗では一番小ぶり?

そんな気がしました。

 

入ってみると・・・

 

 

 

一切VHSが無い!?

 

さすがのビデオワンも全店舗VHS残っているわけではないんですね。

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ひたすらDVD。

 

しかし、なんだかあんまりほかのビデオ屋には無い

ラインナップが多い辺りはビデオワンだなぁと思いました。

特にアニメ。

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そうかぁ~やっぱりVHSはもうないのか~と

店内をぶらぶらしていると、気になるものが。

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バイトの募集が貼ってありました。

どうやらレンタルビデオ屋バイトの定番ともいえる

社割レンタルもあるようです。

(ちなみに僕が昔バイトしてたところは1回のシフトで旧作1本無料でした。)

 

以上、VHSが無かったのは少し残念でしたが、

ある意味レアなものを見れたので満足しました。

上鳥羽店は住宅地からも離れており、

どちらかというと、会社帰りの人が車で寄って借りる感じの場所のようです。

 

ビデオワン上鳥羽店

 

 

以上、2店舗のレポートでした。

これで、京都府内のビデオワンは残すところ洛西店1店舗のみ!

誰得な感じのレポートですが、引き続き続けていきたいと思います。

 

京都市民はCDを借りるならTSUTAYAより右京中央図書館に行くべき!!!

タイトルが主張のすべてを表しておりますが

あえてもう一度言います。

 

京都市民はCD借りるなら

右京区図書館に行くべき!!!

 

です。

 

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まず、右京区図書館というのがどこにあるかというと、

地下鉄東西線太秦天神川」駅を上がってすぐのところにあります。

駅近なので非常に便利です。

 

京都市内にはいくつかTSUTAYAがあるのですが、

一番大きいとされる西院のTSUTAYA

正直、大きいと言ってもそんなに・・・という印象です。

どちらかというと書店の占めるスペースが大きく、

CDレンタルは普通といったところです。

 

 

では、右京区図書館はそれよりも多くのCDを取り扱っているかというと、

そうとは言い切れず、だいたいどっこいどっこいか、

若干図書館の方が少ないかもしれません。

 

では、何故、それでもおススメなのかというと、

この右京区図書館はCDの総数に対してなかなかセンスが良いのです!

 

しかも、図書館なので借りるのは無料!!!

当たり前といえば当たり前ですが、

どこもかしこも同じような物しか置いていない

TSUTAYAよりも、ちょっと珍しいものを無料で冒険できるという

楽しみがあるのでなかなかいいです。

 

どんなCDが置いているか、

ちょっとだけ一例を挙げていくと・・・

 

町田町蔵+北沢組『腹ふり』

http://blog-imgs-71.fc2.com/h/a/r/hardasarock/20150620143453876.jpg

◆たま『東京フルーツ』

平沢進『SOLAR RAY』

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◆デヴィット・バーン&ブライアンイーノ

 『Everything That Happens Will Happen Today』

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◆アートリンゼイ

 『Salt(2)』

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筒井康隆『文明』

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マニアック!

 

他にもおもしろいCDがたくさんあるので、

お近くにお住いの音楽好きは是非、一度訪れてみてください!

 

 

京都市 右京中央図書館

所在地:〒616-8104 京都府京都市右京区太秦下刑部町12
電話:075-871-5336

京都でモンド映画のVHSを借りるならここ!「VIDEO WAVE 堀川店」【2016/8/31閉店】

中京区役所の近く、堀川通りにぽつんと佇むレンタルビデオ店

「VIDEO WAVE 堀川店」(チェーンなのか不明)

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「そうそう、こういうのがレンタルビデオ屋だよな。」

そんな孤独のグルメみたいな感想を内心で呟きながら、

店の前を通るたびに入ってしまいます。

(わりとよく行っているので、昼と夜の写真が混ざってます。) 

 

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軒先には中古VHS・DVDが売られています。

ただし、ここに出ているものはほとんど投げ売り状態に近い

売れそうもないものが多いです。

 

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そして、なんか妙なガチャポンがあるのがいい味を演出しています。

 

店内は2階建て。

1階はレンタルと中古(レンタル落ち)VHS・DVD、ゲーム等。

2階はアダルトになります。

 

中古ビデオはちょこちょこビデオ化されていない

物もあったりしますが、価値があるかないかでいったら

たぶん、無いものが多いです。(お笑いのビデオとか。)

 

しかし、レンタルはVHSがけっこう充実していていい感じです。

 

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何故か、海外のゴア・モンドがやたら強いです。

ジャンクシリーズとか。

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ピーター・ジャクソン作品。

ミート・ザ・フィーブルズがあれば完ぺきでした。

 

あとは、ミニシアター系もあります。

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この辺の映画はもともとマニアックだったものの、

最近はもっぱらDVD化されがちです。

しかし、昔に貼ったと思われる「未DVD化作品!」というシールが

未だに貼られていていい味を出してます。

「本当にマニアックだったころのマニアック映画」の雰囲気が楽しめます。

ちなみに、本当に未だにDVDになってない作品もちょこちょこあります。

 

あと、写真は無いのですが。

アジアンホラーやアクションもいい感じにVHSがあります。

邦画・アニメ・特撮はDVD化されているものが大半ですが、

懐かしいパッケージが多いので、それだけでもけっこう楽しいです。

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田村ゆかりが主題歌を歌ってる青山剛昌短編集のOVA

たしか、DVDはコミックス完全版か何かのおまけのみだったと思います。

 

あと、2階は完全にアダルトオンリーです。

専門外なので価値がわからないので何とも言えませんが、

5000円くらいの中古VHSがけっこう置いてあったので、

もしかしたらレアなものがあるのかもしれません。

レンタルVHSもあります。

 

アダルトのレンタルは新しいものが入っていないようで、

2年くらい前ので仕入れが止まっている感じでした。

あと、昔、僕がバイトしてたレンタルビデオ屋で撮影された

AVのポスターが貼ってありました 笑

(「もしも、レンタルビデオ屋の店員がAV女優だったら」系のやつ)

 

そんなかんじです。

 

なかなかいいお店だったので、

京都の三条通り商店街を訪れた際に、

ついでに寄ってみてはいかがでしょうか?

 

【追記】

2016年8月31日に閉店しました。

詳細は下記の記事をご参照ください。

yazibee.hatenablog.com

 

WAVE 堀川店

京都府京都市中京区堀川通三条上る姉西堀川町509

 

アダルトDVDに囲まれながらもレアなVHSが!「ビデオワン高野店」

最近はビデオ屋の話ばかりで飽きてきた人もいるかもしれませんが、

こういう重箱の隅を突くような記録をインターネット上に

残すというのは、何とも言えない楽しみがあるもので、

ついつい書いてしまいます。

 

そんなわけで、今回も京都のビデオ屋についてのお話です。

 

yazibee.hatenablog.com

yazibee.hatenablog.com

 

ふたつ前の記事で訪れた円町の「ビデオワン」ですが、

京都市北部に「高野店」があると聞き、

休日にぶらり、行ってきました。

 

 

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地下鉄「松ヶ崎」駅から歩くこと10分。

どちらかというと一乗寺に近いあたりに高野店はあります。

この近辺にはTSUTAYA、GEOそしてビデオインアメリカという

店舗もあり、そちらにも立ち寄ってきたのですが、

ビデオインアメリカは「ビデオ」と冠しているにもかかわらず、

VHSは一本も置いてなくて期待外れでがっかりしました。

 

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しかし、ビデオワンは外観からしてなんかもう、裏切らない感じがします!

いかにも昭和のビデオ!って感じの見た目と、

2週間レンタル可ののぼりでわくわくしながら店舗に入りました。

 

店舗に入りまずはひととおりぐるっとまわってみようと思ったのですが・・・

 

 

 

アダルトの比率髙すぎ!

 

 

いや、ぼくもビデオ屋でバイトしてたので、

アダルトの収益率の良さは知ってますが、

それにしても多い!

 

そして、境界線が無い!

 

 

気付けばアダルトにいる!

 

18禁の暖簾も無く、2階の半分と1階の奥の方という曖昧な区分けになっているので、

普通に見てたつもりがアダルトコーナーに入ってしまう!

そんな不思議な構造店舗ですが、やたらと在庫はあるのにアダルトVHSは一切無い模様。

(レアなDVDはあるのかもしれませんが、アダルトはわからないのですいません)

 

さらに、邦画にもVHSは無い模様。

 

しかし、アニメコーナーに行くと・・・

 

 

ありました!!!

 

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各棚の上段にVHSが陳列されていました。

DVDが出ているものもありますが、

未DVD化の作品もちらほら・・・

 

 

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DVD・BD化されていないOVA県立地球防衛軍」。

というか、このお店やたらとOVAが充実しています。

 

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甘い生活』で知られる弓月先生原作の『シンデレラ・エクスプレス』。

OVAの品揃えで言うならば、新宿や渋谷のTSUTAYAと互角かそれ以上と言えます。

 

続いて特撮コーナー。

 

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特撮はマニア需要も高いのでDVDが出てる作品が多いので、

この「ネズラ」もネットで買えないこともないんですが、

店舗に、しかもVHSで置いてあるのは珍しいなぁと。

 

あと、後ろにある深作欣二監督の宇宙大作戦もVHSは初めて見ました。

 

 

続いて洋画

 

VHSは「名画」と「アクション」だけが残っていました。

これといって特筆すべきものは無いかなぁ~と思ったのですが・・・

 

 

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やたら海外忍者映画が充実してる!

 

この写真に映っている桜NINJAやデスオブニンジャ以外にも、

他の棚にマイケル・ダディコフのアメリカン忍者なんかもありました。

 

もしかして、このお店は

日本で一番NINJA映画のVHSを置いているのでは!?

 

そんなかんじのビデオワン高野店でした。

 

最後にもうひとつだけ。

アダルトと邦画にVHSは無かったと先述しましたが、

 

何故か、その中間地点であるピンク映画はVHSが置いてました!

 

 

 

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気になった一本「忘八武士道」。

 

一応、DVD化されているようですが、

石井輝男監督で主演が丹波哲郎

そして、アンヌ隊員a.k.aひし美ゆり子も出てるという

いかにもカルト感満載な一本!

 

そんなわけで、あいかわらず期待を裏切らない

ビデオワンさんでした。

 

 

「ビデオワン高野店」

レンタル"ビデオ"屋はまだ存在した!?京都「ふや町映画タウン」!!

1つ前に書いた「ビデオ1円町店」についての記事が、

予想以上に反響を頂けて嬉しい限りです。

yazibee.hatenablog.com

 

はてブの方でもいくつか京都のビデオ屋情報をいただいたのですが、

その中に大変興味深いコメントが

 

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ほう・・・

 

 

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というわけで行ってきました。

京都市中京区、麩屋町通りに面したビルにあるという

「ふや町映画タウン」

 

 

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ビルの中にあるとは聞いていたのですが、

なかなか見つけられず、思わず通り過ぎそうになりました。

 

 

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看板が出ているということは営業中?

 

とりあえず、2階にあるようなのでさっそく入ってみました。

 

 

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思った以上に普通の「ビル」って感じで、

店舗が入っているような様子はあまり感じられず、

本当にここでいいのだろうかと階段を上ると・・・

 

 

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ありました!

 

というか・・・

 

めっちゃ暗いですね。

 

 

まず、廊下が暗い。

 

そして、扉が閉まっているので

本当にやっているのかどうかすらもわかりませんでした。

 

おそるおそる扉を開けると・・・

 

 

 

やっぱり暗い!

 

 

そして、電気が点いていない店内に店員さんが一人。

 

あれ、やっぱりやってないのか・・・?みたいな顔をしてたら、

「いらっしゃい」と一言声をかけてくれた。

 

 

店内には入り口入って右横に中古ビデオ。

また、左横にはビデオのパッケージのコピーのA4ファイルがずらりと並び、

そして、正面には大量のVHS棚が・・・

 

どうやらここのシステムは

ファイルを見て、借りたいビデオを告げるというシステムの模様。

 

ファイルを見てみると、

ジョン・ウォータースの「ポリエステル」(オドラマカード付)や

実相寺昭雄監督の「ラ・ヴァルス」、

サエキけんぞう主演の未DVD化作品「アンモナイトのささやきを聞いた」など、

なかなか珍しいビデオも・・・

 

というか、本当に

VHSしか置いていない!

 

しかも、その数千本。

ここまでVHSの取り扱いがあるところはもう日本には無いのでは・・・?

 

 

 

 

なにか借りて帰ろうかと思ったのですが、

ちょうどこの日、財布ではなく小銭入れだけを持って出かけていたので、

免許証が無く、会員登録できなかったため滞在時間10分でお店を後に。

 

 

いろいろとハードルは高そうですが、

機会があればまたリベンジしたいです。

 

 

ちなみに、お店に行ってからホームページがあることを知ったのですが、

どうやらこちらのお店もピンチの模様。

ふや町映画タウン

 

 

行くなら今しかない!

 

 

「ふや町映画タウン」

住所:京都市中京区麩屋町通二条下る尾張町225
   第二ふや町ビル2F

 

「ビデオワン円町店」~京都にはまだこんなレンタルビデオ屋が残ってたのか!?~

2014年ぐらいから1年ほど、東京都内の

レンタルビデオ屋&中古ビデオ屋に関するブログを書いていたのですが、

その頃の記事をインポートしました。

yazibee.hatenablog.com

もしよかったらお時間のある時にでも読んでみてください。

 

なぜこんなブログを書いていたのかというと、

実は私、2009年から4年ほどレンタルビデオ店でアルバイトをしていたのです。

 

ちょうどその頃、レンタル店は完全にディスクだけの

省スペース且つ多本数の運営に切り替え、

DVDのケースがどんどん薄くなるだけにとどまらず、

ついには店の片隅に残された、DVD化されていないレアなVHSまで

処分するようになってしまったのです。

 

しかし、それでもなお、根強くVHSを置き続けている

ビデオ屋を見ると、なぜか郷愁と熱い情熱を感じ、

「この景色を憶えておきたい!」と思うようになり、

ブログを書いたりしてました。

 

ですが、時は残酷なもので、

中古にしてもレンタルにしても、

年々、VHSを置いているお店は少なくなりつつあります。

 

そして、私自身、東京を離れ、京都に住み始めたのですが、

自分の生活圏にはDVDしか置いていない典型的な今のTSUTAYAしかなく、

VHSハンターとしての情熱を失いつつある状況にありました。

 

しかし、先日ちょっとした用事で円町駅の周辺を歩いていると・・・

 

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なかなかいい感じのビデオ屋を発見!

 

ちょっとわくわくしすぎて、外観の写真をこの1枚しか撮らずに

店内へと駆け込んでしまいました。

「14泊レンタルやってます!」

という謳い文句にもシビレました!

 

 

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期待した通り、棚の上段にはVHSがたくさんありました。

ここで私が注目したのは『学校の怪談G』。

清水崇の「呪怨」シリーズの初出と言われる

「片隅」と「444 444 4444」という1998年のドラマが収録されています。

昔、バイト先でこのVHSを捨てる時にホラーマニアの友人が

真っ先に買い取っていたので印象深い一本です。

あと、『ハッピーピープル』のドラマのVHSも初めて見ました。

漫画しか読んだことがないので、なかなか気になります。

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続いては洋画

 

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如何にも!という品揃え。

『黒い太陽七三一』や『ブレインデッド』、『マニトウ』・・・

 

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ザ・キャッチャー

昔、東京のビデオ屋でも置いてるのを見たことがありますが、

どこだったか全く思い出せないです・・・

続いて特撮

 

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最近ではDVDやBlu-rayBOXで復刻したものも多いですが、

やっぱりVHSのが味があっていいですね。

 

 

そんなこんなで、久しぶりにワクワクしたビデオ屋探検でした。

 

邦画のところには、宍戸錠版のブラックジャック

『瞳の中の訪問者』だけでなく、

DVD化されていない隆大介版のブラックジャックもありました!

 

 

ちなみにこのお店、DVDもしっかり揃ってるのでなかなかな良店です。

 

久しぶりにビデオ屋めぐり熱が再熱しそうなので、

関西でここは行くべき!という

VHSが置いてあるレンタルor中古店をご存知の方がいたら、

是非、はてブのコメント、もしくはTwitterのDMで連絡を頂けると幸いです!

 

◆今回訪れたお店

「ビデオ1 円町店」

〒616-8052 京都府京都市右京区花園藪ノ下町10−1

 

宗教学の世界に触れたい人のためにおすすめの読みやすい3冊

大学院まで進んで専攻していたのが「宗教学」だったと答えると、

十中八九怪しまれますが、そもそも、世間一般の人には

「宗教学」という学問が何なのかすらよくわかっていない人が多いように思います。

 

まず、「神学(Theology)」と「宗教学(Religious Studies)」の

違いを説明する必要があるのですが、

本当に本当に端的に述べるのであれば、

「神」や「救い」とはなにかを問うのが神学で、

「神」や「救い」という概念の下、人間が何をしているのかを考えるのが宗教学。

そんな感じだと思います。

(そんな単純じゃないだろっていうツッコミはあるかと思われますが、まぁ、許してください。)

よく、神学は自己弁証で宗教学は社会現象として「宗教」というものを扱うなんても言ったりします。

 

なんでそんな勉強をしていたのか?

もしかして家が牧師や坊さんなのか?

そんなことをよく聞かれますが、

理由は本当に単純で、中二病をこじらせすぎたのと、

人が知らないものを知っているという優越感だけで生きていたい

オカルトサブカルクソ野郎だったからとかそんな感じです。

僕自身は、無宗教、といいたいところですが、

どちらかというと、どれもそれなりに真理はあるという

多元主義(religious pluralism)だと自分では認識していますが、

あくまで認識であって外から見たら違うかもしれません。

 

あと、結局のところ、「宗教学」というのは、

突き詰めていくとそれ単体で成り立つわけではなく、

「宗教史」、「宗教社会学」、「宗教哲学」など、

頭に「宗教」とつく「~学」の総体で構成されるものであり、

「経済学」や「地理学」、はたまた「観光学」なんかも巻き込んで、

いろんな定規で「宗教」という現象を切り取ろうとする

学問なわけです。

 

まぁ、僕みたいなお情けで修士を出させてもらった人間が

説明したところで、言葉足らずで恥をかくだけだと思うので、

自分が好きな本をいくつかリストアップすることで、

みなさんにもこのマニアックな学問の世界にすこしでも

足を踏み入れていただけたらと思います。

 

 

池上良正『悪霊と聖霊の舞台』

近代化の流れの中で従来の救済観が機能を失いつつあったキリスト教

沖縄の民間信仰が接触したことで見せた独自の宗教現象の展開を調査した名著。

勿論、ここで取り上げられる教団の信仰が真理であるか否かを問うというものではなく、

何故その信仰は従来のものと違う形で現われたのか、

ということを追った一冊。残念ながら絶版。

同著者の『近代日本の民衆キリスト教-初期ホーリネスの宗教学的研究-』も

とてもおもしろいのでおすすめ。

www.amazon.co.jp

 

②マーク・マリンズ『メイド・イン・ジャパンのキリスト教

http://ecx.images-amazon.com/images/I/416Z5DF82TL._SX348_BO1,204,203,200_.jpg

キリスト教」という言葉によって線引きされる教団は

数多く存在しますが、けっきょくのところそれは、自己認識として

「自分たちはキリスト教である」と信じている集団のこととも言い換えられます。

この本で取り上げられている教団は、日本人の創始者によって作られた

独自の「キリスト教団」であるり、

「これはキリスト教って言えるのだろうか・・・」という

独自の発展を見せた教団が載っていますが、

しかし、それと同時に、私たちがどのような尺度で

宗教というものの連続性を切り取っているかについて考えさせられます。

訳がちょっと微妙なところもありますが、オリジナル版がよみやすいので

英語がある程度できるのであればそちらをおすすめいたします。

www.amazon.co.jp

 

③森本あんり『反知性主義:アメリカが生んだ「熱病」の正体』

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今回紹介した本の中では一番新しい1冊。

最近よく目にしますが、誤用されやすい「反知性主義」という概念。

要するに、単に無教養ということを指すのではなく、

知性と権力の結びつきに対して抱く反感のことなのですが、

そのようにラディカルな平等を求める感情と

アメリカのキリスト教の歴史を関連付けて分析した一冊です。

ただ、この帯を書いた出版社の人もよくわかっていないのか、

反知性主義」という概念にその是非は含まれていないはずなのに、

「今、世界で最も危険なイデオロギーの根源!」と、

ネガティブなものとして描いているのがどうなんだろうなぁ・・・と思います。

www.amazon.co.jp

 

以上、おすすめの三冊ですが、

「そんなんよりまず、フレーザーやらエリアーデやらデュルケームやらを読め」

という声が聞こえてきそうですが、

まずは、単純に読みやすく、且つ、

私たちが普段生活する中で、なかなか考えることが無い

「宗教」という概念の線引きをずらす作業としては

いいのではないかと考えておりますので、許してください。

あと、今回のチョイスはかなり自分の専門領域に偏っており、

仏教やらイスラームやらについてはおもいっきり抜け落ちてますが、

あしからず。